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若かりし涼木、熱発 2

「待たせたね。処置室へ移ろうか?4番で診よう。歩けれるかい?」 「そんな…大げさな…」 「尿閉かもしれないみたいだからきちんと診ておこう。重症化するとよろしくない」 「せやで、涼木くん。悪化してからじゃ遅いねんで?遠慮せんと診てもらい」 「はい」 部屋を変えて3人は処置4に来た 「そこのベッドに横になれるかい?腹部エコーでとりあえず診てみよう」 「はい」 横になった涼木の腹をエコーで瀬谷は診ていき 「かなりの量、尿が溜まっているね。ちょっと嫌かもしれないが会陰を診せてくれるかい?」 「え…会陰って…その、下を脱ぐ感じで?」 「そうだね。周防、バスタオルをかけてあげて」 「なんなん?涼木くん恥ずかしいん?患者さんらはみんな下半身すっぽんぽんにされとんのに贅沢やなぁ」 「いや、だって…気まずいなって感じますよ」 「じゃあ、際どいところを触るよ」 瀬谷はバスタオル内に手を忍ばせ、涼木の陰茎下をエコーで診 「ナカからじゃないからしっかりとは映らないが…腫れてるね」 エコーを機械に戻し、再び手を忍ばせると陰茎の裏下部分を触り 「…っぃ…つ……」 「圧痛有りだね。周防、涼木くんの体を左に向けて支えてくれるかい?」 「?。はい。直腸診するつもりなん?」 「うん、そう。涼木くん、足を曲げて」 「あ、はい…。あの…はじめてなんですけど」 「だろうね。はじめての人ばかりだよ」 「涼木くん、患者さんに常々声かけしとるで分かるやろうけど口で息吐いて楽〜にな?」 「はい。お手柔らかにお願いします…。…っ」 涼木ははじめての感触に眉を寄せた。 思っていたよりかは…痛く… 「い゛っ…たた!え…ちょ…先生、たんまっ」 もとい、痛すぎる…っ 脂汗がにじんでくるのを感じる 「痛いね。やっぱり相当ナカが腫れてるね。急性前立腺炎だね。数日辛い思いをするよ。導尿をして点滴を数日したら多少楽になるから頑張ろう」 「数日?!あ、あの…数日って…」 「少なくとも熱が下がるまでだね。まだ、あがると思ったほうがいい。慢性の場合はマッサージをするが今回は急性で細菌が散らばると厄介だから抗菌薬の点滴で様子をみよう」 涼木は想定外の展開に混乱した

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