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千歌 みぃを励ます
未羽が部屋に戻ってくるとその沈み具合に千歌は驚き、ベッドの真ん中に足を降ろして座った
「…っ」
ナカに入っているプラグの違和感に眉が寄るがだいぶ慣れて千歌はすぐに未羽に意識を向け
「みぃ、どうしたの?なんかすごーく沈んでない?」
「ちかぁ」
未羽は両手を前に出し、千歌の元へと泣きながら駆け寄り
「うわーん」
「え?え?なんで泣くのさ?」
千歌は未羽の手を取り抱きしめ、右横に未羽を座らせ右手で未羽の頭を抱え自分の側頭部を未羽の側頭部に付けた
「痛いことされた?」
「ううん。痛いことするって」
「いつ?」
「明日…」
「そっかぁ…怖いね」
「怖いよ…」
「ちなみに何するの?」
「分かんない…おしりから治療できないからおしっこのアナからやるって。変な金属の棒、見せられた」
「え…何それ?意味不明…」
「涼木さんは痛くないって言うけど…絶対痛いぃ」
「よしよし」
「ちかは?」
「え?」
「ちんちんに変なもの挿れられるって最初の日に言ってた。痛い?」
「…ごめん、痛くないって言ってあげたいけど…挿れられるのって痛いよ」
「うー…やっぱりぃ。佐久間先生も痛かったって言ってたもん」
「佐久間先生?」
「うん、なんかサラッと言ってた。いつやったのか知らないけど…」
「んー…?謎だね。みぃ、今日ひとりで寝れる?」
「寝れない…」
「じゃあ、一緒に寝ようか?」
「ありがとう、ちか」
千歌は未羽をベッドに寝かせ布団をかけるとその横に寝転がった
「おやすみ、みぃ」
「うん。ちかもおやすみ」
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