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寝ぼけ琢磨/千歌の急変
「琢磨さん…琢磨さんっ、起きてください!」
紫藤は、6時頃佐渡を揺り起こした。
「ん…ぅ、どうした?朝からおねだりか?可愛いことするな…縁…おいで」
佐渡は寝ぼけながら紫藤の腕を掴み自分の胸元に引き寄せ、紫藤のこめかみに口づけると紫藤の股間に手を忍ばせ、紫藤は反応しかけるがその手をペシンと叩き
「ちょ…やぁん…もうっ違います!早めに出勤しましょう。千歌が心配です」
「あー…だったな。支度するか」
チュと紫藤に口づけると佐渡は起きあがり、支度を始めた。
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「なぁ、今のところ電話が無いってことは無事だと捉えて大丈夫だと思うか?」
「んー…あるいは電話ができるような余裕が無いか…ですね」
「おいおい…不安になること言うな…縁。急ぐか」
「それがいいかと…」
2人は簡単にシリアルで朝食を済ませると、自宅を出て病院へと向かった
病院へ向かい3号室に入ると案の定、奈南が駆けずり回っていた。
未羽はベッドから降り立ち尽くしたまま呆然としている様子だー
「千歌っ…千歌!気を確かにっ」
「痛いっ!痛いよっ」
「お腹触るよ」
奈南がお腹を押して離すと千歌は泣き叫んだ
「やだーっ触らないでーいたぁいっいやぁ!あーんっ」
「ヤバいな…採血と点滴するよ。でも、その前に先生に連絡…」
奈南が動こうとすると千歌は首を横に振り
「行っちゃやだぁ。点滴しない〜っ」
「よしよし。大丈夫だよ…っわ」
佐渡が奈南の肩を叩くと奈南は驚き目を見開いた
「ブルンベルク兆候出てるな…」
「先生っいつからそこに!」
「つい、さっきだ。紫藤もいる」
「局長、とりあえず抗生剤で散らしますか?」
「ああ、そうしよう。オペの可能性も視野に入れてオペ室と消化器ドクターに連絡を」
「奈南!点滴は私が。あなたは各所に連絡をお願いします。オペになれば親御さんの同意もいるからそちらにもお願いします」
「分かりました」
奈南は2人に場を任せてステーションへと走った。
「さぁ、千歌。採血と点滴を頑張りましょう」
「いやっいやっお腹痛いのっ」
「ダメですね。鎮静剤の筋注を先にしますか」
「そうしよう。リカバリーに移す。俺が押さえるからおまえは用意を」
「分かりました。先、行きます」
「千歌、抱っこだ」
佐渡は泣き続ける千歌を横に抱き抱え、未羽と目が合うと
「おチビさん驚かせたな?千歌はちょっと違う部屋で休むが、もう安心だから心配しなくていい。またな」
「え…う、うん」
不安そうな未羽を置いて、佐渡はステーションへと千歌を連れていった
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