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みぃ 発見

結局、1日捜索したが未羽は見つからず捜索2日目に入った。 「申し訳ございません。こちらの管理不行き届きで…」 〝いいえ。こちらこそご迷惑をおかけして…あの子は昔からかくれんぼが好きですぐにどこかに行っちゃう子だったから〝 「見つかり次第、ご連絡また差し上げます」 瀬谷は電話を切ると、スタッフそれぞれと顔を見合わせ 「引き続き俺と佐渡、師長はステーション待機 。佐久間は紫藤と再度、街を捜索してほしい」 「ぼくはどうしたらいいです?たぶんぼくが扉を開けた時に出た可能性が高くて…っ」 「詩乃、過ぎたことは仕方ないよ」 真尾がなだめると奈南は静かに頷き 「奈南には駅で張ってもらう。駅で夜を明かした可能性も考えられるから痕跡を探して」 「分かりました」 「俺らはどうしたらええです?佐渡先生」 「周防は…牟呂と通常業務にあたってくれ」 「で、でも…っ捜索は?」 「捜索先でパニックになる可能性がある。だから行かなくていい」 「分かりました」 「う…せやな。迷惑かけたないしそうさせてもらいます」 「じゃあ、解散」 各々が散り散りに出かけるなか、紫藤は人知れずポケットに血糖測定器とブドウ糖を忍ばせ、病院から街へと出た 「先輩…闇雲に探しても見つかる可能性って低いよね?」 「ですね。堤防の下…公園…いわゆるホームレスの方が根城にするような所が怪しいと踏んでいますが…とにかく1日経っています。所持金1000円では長くは保たない。今日中に探しますよ!」 「はいっ」 ともに探しはじめた 「佐久間、堤防、公園以外で未羽の行きそうなところは?」 「ん〜検討もつかない」 「とりあえずこっちへ。昨日段ボールがあってあやしかった公園です」 公園の方に向かい2人は走り出した 「未羽ー」 「みぃー」 「あ、あそこ!」 ベンチに寝転がり、丸まる未羽を見つけ紫藤は声をあげた 「先輩?どこ」 「あのベンチです。ようやく見つけた。行きますよ」 紫藤は怒りに表情を硬くしながらベンチの方に向かおうとしたが、佐久間が手を引っ張って止めた 「ま、待って!」 「なんです?」 「怒っちゃだめだよ?先輩」 真剣な顔の佐久間に紫藤はため息をつく 「はぁ。これだけのことをしている子に対して感情を抑えろと?」 「そうです」 「分かりました。私は佐渡副長に連絡をとります。未羽を呼んできてください」 紫藤は佐渡へ電話をした 「コードイエロー解除で。まだ捕獲していませんが、公園でとりあえず見つけました」 〝了解。見つかってよかった。縁?未羽を叩くなよ?〝 「は?佐久間といい佐渡副長といい…私はそこまで冷血漢ではありません」 〝どうだかな?止めなかったらパシーンと一発やりそうな気がするけど〝 「…」 紫藤は電話を切り、遠くから佐久間と未羽を見守った 「みぃ…帰ろ?」 「せん…せ…」 佐久間が未羽の頭を撫でようと額に触れると佐久間は驚いて手を引っ込め 「冷や汗…。しかも、こめかみのとこ裂傷してんじゃん…ぶつけたのか?やばいな。みぃ、ここどこ?」 「分かんない。急に体…力入らなくて」 「低血糖か?すぐ病院に帰ろう?」 「やだぁ…いや」 「先輩!!ヘルプっ」 佐久間は隅に隠れていた紫藤を呼んだ

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