666 / 1217
休日の宵、みぃ捜索に出る
久しぶりの2人揃った公休日、真尾と祖父江は朝からまったりとイチャつき
「実継さん…好き」
お互い裸のまま、真尾は祖父江を敷き布団にして、祖父江の胸に耳をつけて心音を聴いていると祖父江はそんな真尾の頭を優しく何度も撫でて幸せなひとときを共有していた。
「宵…」
🎵〜
「電話…?」
「病棟か?」
「…ですね。どうしました?急変?」
真尾は祖父江にも聞こえるようスピーカーにして電話を出た
〝違う。コードイエローだ〝
「は?」
〝みぃが脱走した〝
「なんてこと…まさか僕が現役のうちに2回も発令するなんて…」
〝ショックなのは分かります。いま由宇くんと紫藤が探しには行ったけど人手が足りない。休みのところ、恐縮ですが来れますか?〝
「もちろん。当然だよ。すぐ行きます」
電話を切ると真尾は祖父江から降り
「大変なことになりましたね」
「どんな子か分からないが手伝う。車を出す」
「助かります。実継さん」
2人は着替えを済ませ、やや飛ばしぎみで病院へと向かった。
「臣と由宇の時は灯台下暗しで院内にいたが…その子はどこに行ったんだろうな」
「よく、千歌って子と病棟の廊下を追いかけっこするような子だから行動範囲が広いかもしれません」
「何事も無ければいいが…」
2人は未羽がいる公園を気づかずに通り過ぎ、病院駐車場に到着した。
ともだちにシェアしよう!