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みぃ 捜索隊

いったん昼食を挟み、佐久間は携帯を握りしめ東方面を探していた。 未羽の通う高校を探したが収穫0で、ステーション待機の佐渡に報告し、その足で市の図書館へと捜索に入った。 「高校は…いない、、と」 佐渡は電話を切り高校に×を付け、紫藤に電話をかけた 「そっちはどうだ?高校はいなかったようだ」 〝いま、中学を捜索していますがいる気配がないですね。公園の遊具の中まで見ましたけど…段ボールはあるものの未羽が使ったのかどうか判断できません。もし使っていたとしたら戻ってくる可能性はありますが…ホームレスのモノである可能性が…とにかく、捜索続けます〝 「収穫は?」 「ゼロ…ですね」 「こちらもだよ。牟呂からの報告ではゲームセンターを捜索したようだがいない。涼木も駅周囲を張っているようだがホームに入ってくる様子はないらしい」 「周防にかけてみます」 〝はい、周防。いまデパート来てんねんけど3階まで…しかも東西に分かれとるもんやからいたとしても…遭遇する可能性低いかも分からん〝 「時間ギリギリまでそのデパートから動くな」 〝分かりました。でも、夜までに見つけたらんと…あの子、ちいこくて可愛ええから襲われるかも分からん〝 「は?何を言って…」 〝おとこのこも変態さんに狙われるんやから!未羽なん、格好の餌食やで!そうしたらただでさえ性に問題抱えとんのに心にも傷を負ってまう〝 「考えすぎだ。落ち着け、周防」 〝せやかてっ〝 「いったん電話切るぞ」 祖父江は電話を切ると牟呂に電話を繋ぎ 「牟呂、そっち方面は切り上げていいからデパートに向かってくれ」 〝?え、はい…どうしたんですか?〝 「周防が情緒不安定だ。普段ハイテンションだが崩れると早い。1人にしておくのが怖い」 〝了解です。早めに向かいます〝 牟呂は指示通り、デパートへ向けてバイクを走らせた

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