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みぃ、帰院
紫藤は未羽を連れて帰ると、ステーションに入り指示を飛ばした。
「周防、ブドウ糖点滴の用意を。牟呂は縫合の用意をお願いします。手袋は7.5の長さのもので。瀬谷局長、佐久間を少し寝かせたいんですが…後、彼の様子を診てもらえますか?佐渡副長は手を貸してください。祖父江先生にもう1日いてもらえばよかったんでしょうけど…今日は小児科に戻られているから…私が…」
佐渡は椅子から立ちあがり、リカバリールームの扉を開けて紫藤が入れるようにした
扉が開くと中で千歌の歯磨きの介助に入っていた真尾が驚き手を止めた
「未羽くん、怪我を?」
「ですね。後、低血糖です。意識はありますけど清明とは言えません」
「みぃ…どうしたの?」
「好奇心旺盛なこの子は一晩冒険していたんですよ」
紫藤は未羽を横に寝かせ、血糖値を再度測り
「65…もう少し欲しいところですね。真尾師長、このベッドってヘッド部分外れましたっけ?」
「あ、はい。外せれます。外しますね。千歌くんちょっと待ってね」
「うん」
真尾はヘッドボードを外し、隅に置いた
「これでいいです?」
「ええ。後は少し足側にベッドを…」
「はい」
今度は自分も手を出して紫藤はベッドの位置をずらし
「いいです。そこです」
「点滴お願いします」
「縫合セット、用意しました」
「そこにお願いします。後は、千歌がそのままにされてますからケアを変わってください」
「分かりました」
「さて…と」
紫藤は長い髪を縛り直し、未羽の腕を縛り注射針を持ち消毒をして針を刺した。
「っい…」
思わず手を引っ込めようとする未羽の手首を上から押さえつけ
「動かさないっ。佐渡副長、血管に入ったから点滴繋いでください」
紫藤は点滴を佐渡に託し、椅子をベッドの頭側に置くと座り
「師長、介助いいです?」
「分かりました。先生、手袋」
真尾も手袋を付け、道具を開き注射器の頭を部分を紫藤に向け
「麻酔用です」
注射器を渡しながら真尾は針のキャップをとりバッドに乗せ、麻酔の入った小さなプラスチックボトルの蓋をとり、吸い口を紫藤に向け
「2%キシロカインです」
「はい」
麻酔液を吸い上げると紫藤は麻酔の体勢に入り
、佐渡は未羽の足に乗り未羽の両手を握った
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