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実継さん、甘えていいですか?

いやいやながら始まった報告会がようやく幕を閉じた はぁ…終わりました…やっと。 何回出席してもこの会って慣れません… こんなのが出勤するたび毎日… 看護部長や次長、他科の医局長に質問されるとドキドキしてしまう 今日は…未羽くんのこともあって一層突っ込みが激しかった。 泣けちゃいます…本当 側に付き添ってくれた瀬谷に無言で肩をポンポンと叩かれ励まされると、涙が出そうになり慌てて会議室から出て、トイレへと駆け込んだ 「ぅ…ぐす…っ」 トントンー… 「ぅっ…入って…ます…」 トントントンっー 「入ってますって!他をあたって」 トントンっ しつこいです… ひとりで泣きたい気分なのに…っ 腹が立った真尾は文句を言ってやろうと鍵を開け 「しつこいですっ」 ぐずぐずの顔のまま睨みあげると祖父江の顔があり、混乱した 「さ、実継さんっ…」 「ひとりで泣くつもりか?」 「だ、だって…っ」 「まったく…気になって後をつけてみれば案の定だ」 「仕事は!僕に構ってる暇があったら子どもたちと遊んであげてくださいっ。みんな寂しいの我慢してるんですから!」 「それは他のやつでもできる。俺はいまここにいる俺にしかあやせない大きい子どものケアをしなくちゃならない」 「何を言って…」 祖父江は最初会った日のように真尾を抱きしめ 「ひとりで抱えるな。甘えていい」 「実継さん…でも、ここは家じゃない…あなたは小児科の人間で僕は少年棟です。あなたにすがるのは…」 「俺をみくびるなよ?宵。甘えろ。素直に甘えれないならお仕置きするか?」 「なんでお仕置き…」 「おまえは俺のなんだ?」 「恋人…?」 「だよな?なのに、辛いときに甘えてもくれないなんて切ないだろう、俺が」 「実継さん…いいの?甘えてもいいんですか?」 「許す」 「はい…ぎゅってしてください」 祖父江は真尾を抱きしめなおし、背中を撫で真尾が落ち着くまで付き添った

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