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しー先輩、すねる
「まーさむねっ」
昼休憩に入るやいなや牟呂は処置4に周防を連れ込み
「しー先輩?なんで処置4…」
「由宇くんが使える状態じゃないから問題ないし、ちょっと借りるくらいよくない?」
「ええっ…あかんちゃうの?」
「いいの!」
牟呂は周防を安楽椅子に追い込み、周防を座らせるとその上に乗り荒々しく唇を奪い
「チュウ〜っ」
「んっ!ん〜っ…ぷは…な、何?なんなん?怖いで…先輩」
「雅宗、気づいてないかもだけど…涼木と距離、近すぎ」
「は?もしかしてすねとんの?」
「悪い?」
「いやいや!すねることないやん!涼木くんには相馬くんってかわいい子がいてるんやから。ただの先輩後輩やで?」
「うるさい…っ」
「…ん…っちょ」
再度、唇を奪われ周防はうろたえ
「しょ…職場やでっ」
「涼木とは平気で戯 れるくせにっ」
「涼木くんとは何もないって!」
「実は涼木みたいのがいいんじゃないの?なんだかんだで実継さんのことも雅宗、好きだろ?」
「実継さんは別問題やん…あの人はそもそも宵さんにぞっこんなんやし、入る隙間無いっちゅーの。プレイの一環で相手してもろとるだけやし恋愛感情とはちゃうわ」
「俺には浮気すんなとか言いつつ、雅宗は涼木と仲良くしすぎっ」
「なんなん?どうしたらええの?怒らんといて?」
「脱いで?」
「へ?」
「下、脱いでよ。しよ?」
「何言うてん!こないなとこでできへん…恥ずいわ…家、帰ったらしー先輩の好きにしてええで。今はやめてや?」
「絶対だよ?約束できる?雅宗」
「できる!せやから退いて?おしっこ行きたい」
「本当に?退かせたいから嘘ついてない?」
「ついてないって。膀胱炎になりたないから早よおしっこに行かせて」
「分かった。ついてく」
「連れション?」
「見ててあげる」
不敵な笑みを浮かべ牟呂は周防を見下ろした
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