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ご機嫌ななめな千歌ちゃん

牟呂と周防が甘い時間を過ごしていた頃、 瀬谷は甲斐甲斐しく看病をしている臣と由宇の様子をしばらく眺めてからリカバリーへと来た。 中に入ると、泣き声と佐渡の声が聞こえて 恐る恐る様子をうかがうと千歌がパニックを起こしかけていた 「よーしよし、千歌。痛いな…ごめんな」 「千歌ちゃん?大丈夫だよー?ちょっとびっくりしちゃったね?」 「なんで?なんで…またするのっ痛いよ!(みなみ)さん離してっ」 ペシペシと東間(あずま)に猫のようなパンチを千歌は繰り出し 「あー、こらこら東間に当たるな。水分が摂れてないからか管が詰まったんだ。昨日のよりひとまわり大きいサイズの管にしたから痛いよな?頑張れ」 「っぅ…う…やぁっ…頑張れないもんっ」 「千ー歌…おいで、抱っこしよう?」 「やっ!しないっっ」 手こずっている様子の佐渡を見て、瀬谷は口を挟み 「ご機嫌ななめのようだね?カテーテル交換かい?」 「あ、局長。そうなんです。点滴で水分は入れているんですけど、管が詰まって…」 「うん。それで再挿入厳しそうな感じ?」 「ええ。12から14に管を変えたら想像以上に痛かったみたいで、この通りです」 「ちょっと見せて」 「や…触っちゃ……」 「大丈夫。痛いことはしないよ」 瀬谷は千歌の局部を観察し、頷き 「怖い…やだ」 「うん…この子に14は確かにきついかもしれないね。挿れるの変わるよ。あやしていてくれるかい?」 「はい。お願いします」 「あの…佐渡先生。自分、どうしたらいいです?」 「じゃあ、みぃを起こして起きたら血糖値チェックして。異常なしなら指ブジー、肛門に指を挿れる練習をしてほしい。狭くて難航してるから拡げたい」 「了解です。みぃちゃん、肛門ブジーじゃなくてフィンガーでいいんですね?」 「道具を使うとたぶん、道具を見た時点で大泣きして実施はまずできない。とにかく赤ちゃんにするみたいにやさーしくしてやれ」 「分かりました」 東間は指示通り未羽の近くへと向かい、すぐ血糖が測れるように支度をし未羽の足元を揺すり起こした

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