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涼木 瀬谷にロックオンされる

東間が千歌のカーテン内に入るとほぼ同時、遠慮がちに涼木がカーテンから顔をのぞかせ 「あの、瀬谷先生…来ましたけど?」 「あー悪いね。いま、終わったから付いてきてくれるかい?ちょっと話があってね」 「え?話くらいならここでも…」 「うん、ちょっとここじゃね…」 「分かりました」 「と、その前に…」 瀬谷が未羽の方のカーテンを開けると、佐渡のあぐらの間に座らされている未羽に指ブジーが始まっていて未羽が泣かされていた。 「いっ…痛いよ…っ先生…」 「うん」 「うん…じゃなくてぇっ」 「分かった。分かったから力を抜いて」 「んゃあ!ナカぐりぐりするのいたぁいっ」 「佐渡、ちょっといいかい?」 「どうしました?」 「処置1を借りるよ?それと、未羽の処置が済んでからでいい。来てもらっていいかい?」 「?」 「訳は後で話す。頼むよ」 「分かりました」 カーテンを閉じ瀬谷は涼木を引き連れてリカバリーから移動した 「あのー…どこへ?」 「行けば分かる」 景色から見て処置室の並びに向かっているのに涼木は気づき嫌な予感がし歩くスピードが遅くなった まさか…まさかだよな? この時間、処置室使う予定なんて聞いてない 周防先輩の様子を見るならわざわざリカバリーに来てなんて言わないわけで… つまり、、 そういうことだよな? 「涼木、ここに入ってくれるかい?と、言っても拒否権は無いんだけどね」 「や、やっぱり…しかも処置1」 「はい、入る」 瀬谷は涼木の背を押して部屋の中へと入れると、電気錠の解錠をカードキーから暗号入力へと変更をし、まずは涼木にソファに座るように促した 「あ、あの…いま電気錠、暗号入力に変更しませんでした?」 「したね。逃げられたらたぶん追いつけないからね。カードキーで開けられないように暗号モードにしたよ」 「…逃げる前提?」 「さ、楽に座って」 「楽に…ってなんで…よりによってここチョイス…」 「最近どうだい?調子は」 「どうって…患者さんは……」 瀬谷はローラーの付いた椅子を引きずり、涼木の近くに置き椅子に座ると涼木を指差した

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