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涼木 瀬谷にロックオンされる 2
「きみだよ」
瀬谷の指の先には自分以外いるはずもなく涼木は目を点にし
「…俺…」
「そう。いっこうに再診をさせてくれる気配が無いからね。芽のうちに摘んでおかないと咲ききってから刈るんじゃ大変だからね」
「それって…」
「また熱を出してからじゃ遅いってことだよ」
「…べ、別になにも異変は…っ」
「じゃあ、この2年の間に1度もゴム無しではしていないと?」
「そ、それはぁ…」
「再発する可能性は十分ある。なぜ、再診をしない?それとも他院にかかっているかい?」
「かかってない…です」
「治療はもちろんだが、それ以前の予防、早期発見も大事な医療だ。違うとでも?」
「おっしゃる通りです…」
「俺の言ってる意味が分かるならどう今から動けばいいか分かるね?」
脱げってことか?
いやだ…
痛い時ならどうにでもしてくれってなるから別に脱いでもいいけど…
なんの不調も感じていない今は…きつい
えっち以外で人前で下半身晒すなんて…しかも局長に、、
脱がすのは好きだけど、脱がされるのは…
男としてのプライドが…
悩んでいると、瀬谷は「やれやれ」と腰をあげ
「お手伝いがいるかな?大雅」
「え…」
名前で呼んでる…本気だ。やばい…
「あ…いや、、」
「来なさい、ほら」
手を引かれソファから立ち上がり歩かされると内診台状の可動椅子の前に誘導され
「う……」
まさかコレに乗れと?
気が乗らない…
よくみんな、コレに乗らされて耐えてたな
「座って」
「なんで…」
「言わなきゃ分からないかい?何年看護師をやっている?脱いで座るものだっていうことももちろん理解しているよね?大雅」
「そ。それはぁ…」
なんとかして逃れられないものかと考えるも、策が浮かばず涼木は椅子と瀬谷を交互に見て苦笑いを浮かべた
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