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雅宗 瀬谷にあやされる

「どうした?雅宗」 「なぁ先生、怒っとる?」 「なんでそう思うのかな?」 「だって俺、逃げてもうた…」 「予定にない嫌なことをされると思ったら逃げたくもなる」 「どうしよう…佐渡先生、めっちゃ怒りそうやん…怖い」 「それは仕方ないね。彼は真面目だから」 「う…な、なぁコレどこに向かっとるん?」 「内視鏡室」 「内視鏡室…もうみんな居てたりすんの?」 「いや、少し時を置いてくるように伝えた。さあ入るよ」 「…っ」 ものものしい雰囲気で怖い…いやや 「さぁ、ベッドにまずは座るよ」 「あの椅子…処置1の椅子とおんなじ…やん。怖い…」 「まだそれはいいよ。とりあえずこっちのベッドに。あーそうだ。コレをあげよう」 瀬谷に両手にぬいぐるみを握らされた うさみみをつけたくまのぬいぐるみ… 「コレ…どっちもって言っていたからねうさみみくまちゃんだ。ちなみにこの子達は番だ。可愛いがってくれると嬉しい」 「う、うん…でもなんでいま?」 「ほら、ベッドに座る。パンツとズボンは脱ぐよ」 「いや…」 「脱がなきゃ何もやれない。ほら、頑張って」 「はぅー…」 いやいや脱がされてベッドに座らされると心ぼそくて周防はもらったぬいぐるみを握りしめた 「起きているとしんどいだろう?左向いて横になって」 「うん」 周防は瀬谷に背を向ける形で寝転がり、少し油断しているとぺりぺりと不吉な音が聞こえ、身構えた。

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