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いやや言うたのにぃーっ
「はい。おしりはおしまい」
佐渡の言葉に頷き涼木は冷静に後始末をはじめ、佐渡は涼木に打たれた周防の尻を撫で
「んゃっ…撫でんでっ!それより降りてやぁ」
「わぁーった」
ペチーン
「ひゃうっっ」
周防の尻を叩きながら佐渡は周防から降り、周防は涙ぐんだ目で佐渡を見つめながら牟呂に甘えにいき、ソファのアームレストを飛び越えて牟呂に抱きつき
「しーせんぱぁい。なぁ、あいつ…叩いてくんで」
「はいはい。よしよし。そんな変なとこから抱きついてこなくていいって。そっち行くから」
牟呂はアームレストの方を向いて正座をしている周防の前に座りきつく抱きしめ、周防の頭を撫でていると周防の背後で注射器をかまえる佐渡を見つけ驚いた表情を見せた。
涼木は牟呂の表情に気づき、佐渡の横で牟呂に向けて首を横に振り
〝止められません〝とアピールし
瀬谷は不足の自体に備えてソファの反対側の空いているスペースに腰を下ろし、周防の背を撫でた
「ぅ…ぅ…っ先生…先輩」
優しい2人に挟まれて周防は感極まって涙を浮かべはじめ、思う存分甘えようとしたところで佐渡に左肩を掴まれ、ぎょっと驚いているうちに注射を打ち込まれ、肩を揺らし逃れようと動いた
「暴れるなっバカ雅宗」
「いやや言うたのにぃっ!しかも、バカ言うたぁーっうわぁーんっ」
周防は牟呂にしがみつき子どもじみた泣き声をあげた
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