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むーちゃん ぐずる
「い゛ったいぃー。おしまい言うたのにうそつきーっ」
「はい、鎮静剤完了。おしりはおしまいって言っただけ。鎮静剤完了とは言っていない」
乱暴に佐渡は絆創膏を貼ると、ぐずる周防を目の端にとらえながら注射器をボックスに捨て
そのまま周防の近くに寄り
「ふ…ぅぇ…なんなん?来んといて…」
「ちょっと、牟呂と離れるぞ」
「へ…いややっ。先輩!さらわれる」
移動しようとしている佐渡の様子に瀬谷は
「ひとりで平気かい?」
「問題ないです。普段もっと気の強いの相手にしているんで」
「そう?じゃあ先にベッドに向かわせてもらうよ」
「はい、お願いします」
ひょいっと軽々と周防を俵持ちし
「ちょっと借りてく」
「側についていなくて大丈夫かな?」
心配する牟呂に佐渡は手のひらを見せて制止し
「逆に側にいると逃げ道になるから、ここはあえてひとりで。涼木、ついてこい」
「はい」
「今から局麻な?で、続けて腰麻」
「分かりました」
「瀬谷先生がやられるから俺らは押さえ要員だから。っと言っても支える程度でいけるんじゃないか?」
「大丈夫…ですかね」
「鎮静剤、最大限使ってんだから途中でお人形さんみたいになるからやること自体は大丈夫だ」
「お人形って…意識飛んでんじゃないですかそれ」
「全部終わったあとを考えないとなぁ。どんだけ寝るか知らんがたぶん寝るぞ」
佐渡は周防をベッドに壁の方を向いて寝かせてくの字に曲げて周防のおしりの肉を触り
「おとなしく寝んねしてな。雅宗」
「えっち…さりげなーくおしり触らんといて?金、とるで」
「減るもんじゃないから遠慮するな。落ち着かせようとしているだけだ」
「あんたの恋人が見たら泣くわ」
「アレは泣く…というかすねるな。だが問題ない」
2人のやりとりに涼木はため息をつき
「終わったあとって言うか…いままさに寝ちゃって欲しいですけど…ぐずる子の相手大変なので」
「涼木、一応先輩だぞ?」
「そうだぞ?」
「なんでそこだけ仲良しなんですか?」
涼木はもう一度盛大なため息をついた
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