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ボディチェック

佐渡から向けられた手に怯えながら紫藤が手を合わせると痛くない程度に堅く握りしめられ、歩き出した。 そのあたたかな手に紫藤は安心感を覚えた ーーー 家に帰るとリビングに連れて行かれ、ソファに座らされると紫藤は居心地の悪さにソワソワし、横に佐渡が座ると紫藤はビクっと震えた 「さて、そんだけビクつくってことは悪いことをした自覚はあるわけだ。話を聞こうか?」 「…」 「だんまりか?質問形式でいくか?」 「…」 「まあいい。最後まで抱かれたのか?」 「…」 「返事」 「はい…抱かれてナカに…」 佐渡は頭を抱えた。 出歩くだけじゃなくそこまでしてくるとは… 「でも、全部綺麗に1人で流しました」 「と、言うことは1人で風呂に入ったと?」 「そう…なりますね」 「帰ってくるつもりは?」 「ありました…。けど…」 「けど?逃げ出したのに帰るつもりはあったと?どういうつもりだ?何がしたい?ほぼほぼ約束を破っていることに気付いているか?」 「…」 続けざまの質問に狼狽えていると、佐渡は紫藤をソファから引っ張りあげ立たせた 「琢磨さん?」 「脱げ。ボディチェックだ」 「う…」 「早く」 「…はい」 紫藤は観念して傷だらけの体を佐渡に見せた 佐渡は自分の口を手で覆った… ひどい… なんでこんなことを… 「縁、口を開けろ」 「え?」 「ほら、あー」 「あー…んんっ」 紫藤が口を開けると佐渡は立ったまま2本の指を紫藤の口の中に突っ込んだ 「噛むなよ?」 「…ん…っ」 口の中をまさぐる指に紫藤は顔を背けた 「前を見て、そう」 「…ぁ…んー」 敏感な上顎の粘膜を撫でられて声があがる 「口の中は怪我はしていないな」 口の中から指が消え、安堵しているのも束の間、その指が後孔に入った 「はぅーっ」 痛みと驚きによろけて紫藤は佐渡の肩を掴んだ

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