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尿管ステント

周防に見つめられた牟呂は首を傾げ 「どうした?むー」 「なぁ俺、入院するん?」 「うん。いま、そうやって言われたね」 「イヤや。しー先輩、連れて帰ってや」 「そ、それは…してあげたいのはやまやまだけど…」 「石が出ればすぐ帰れる。その為にも今からの処置を頑張るんだよ。いいかい?雅宗」 「なぁそれ…俺の体に挿れるん?どこからどこまで挿れるつもりなん?」 「これは尿管ステントと言ってね、膀胱鏡とともに膀胱に挿入して膀胱の入り口から尿管を通して腎臓まで留置する管だよ」 「え…なんや…サラッとすごいこと言うてへん?なんの拷問なん?」 「拷問…って。あのね、説明聞いてたかい?処置だよ、処置。あくまで治療だからね? で、説明を続けるとだね、最後に尿道バルーンカテーテルを留置をして終了だ。やるよ」 「………」 瀬谷の説明に周防は呆然として青ざめ 「まだちんちんに2回も突っ込まれるってことなん?」 「そうなるね」 やや冷たい態度の瀬谷に周防は不安になり 「…怒ったん?先生…」 「怒ってない」 「怒ってるやん…」 「ふぅ…怖がらせたら申し訳ない。すまないね。慎重にやらなければならない操作だから疲れた。お互いのために早く終わらせよう」 「疲れたって…患者に言うたらあかんやん」 涼木は、時計を指差し 「なんだかんだで18時をまわりました。就業1時間過ぎてるんで疲れも出ます」 「患者には言えないけどね。きみは職員で仲間だから俺も負の感情を出した。悪く思わないでほしい」 「むーも疲れて早く寝たいだろ?あと少し、頑張れ」 「う、うん…分かった。でも、痛くせんといて…自分でもガキみたいやと思うけど…怖いねん…」 「分かってるよ。だから、手厚く治療をしているつもりだ。ここまで頑張れたから頑張れる」 「頑張れる…やろか?また泣いてまうで?」 「泣いても叫んでもいいから続けるよ」 「うん…」 周防は、素直に返事をし受け入れる体勢に入った

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