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牟呂のヤキモチ

「雅宗さ、涼木くんを好きになっちゃった?ちょっとムカついたかも…」 「な…何言うて!」 「そ、そうですよ!俺には道隆がっ」 詩乃さんだっているし…何言ってんだこの先輩 ヤキモチにも程があるだろ 慌てて、涼木も助太刀するが牟呂の機嫌は悪く 「2年は前なのに覚えてるとか…ちょっとね。治ったら………覚えておいてね?」 「しー先輩ぃ…すねんといてー。今から俺、痛いことされんねんから」 瀬谷は3人の様子に苦笑いを浮かべ 「仲がいいのはいいことだけどね…また、後にしようか?」 「あ…すみません」 「牟呂先輩、後で弁解させてください」 「うん」 「よし、留置するよ」 「ひぃあーーやぁっ…やめっ」 「ちょっときついかな」 「痛い…これ、痛いーっ」 「よしよし、もう終わるよ。後、固定水でバルーンを膨らませて膀胱内に留置してお終いだ」 「…ぅぐ…ひ…く…ぅ…うっ」 「はい。ok。よく頑張った」 「牟呂、7号室に空きがあったはずだ。夜勤看護師に連絡をとってベッド調整してもらってくれるかい?」 「分かりました」 瀬谷の指示でステーションに電話をかけると、帰ったとばかり思っていた真尾が電話に出た 「え…師長、まだいて?」 〝もちろんです。入院でいいんですよね?ベッド調整済みです。彼を連れてきて?待ってます〝 「ありがとうございます」 電話を切ると、牟呂は周防に視線を送り 「師長、待っててくれたって」 「え?ほんまに?」 「うん。とりあえずむー、よく頑張ったよ。偉かった。疲れたでしょ?ステーション行こうか?」 「うん…しー先輩ありがとう」 「あ、牟呂先輩。周防先輩をストレッチャーに乗せるの手伝います」 「ありがとう」 「あ、待って」 瀬谷に呼び止められ、2人は振り返り 「リクライニング車椅子があるからそれを使って。そうしたら1人で送れるから」 「え?どういう…」 「涼木はここに残りなさい。いいね?」 嫌な予感に涼木は目を見開き、青ざめた顔をした

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