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怖気づく涼木くん

「まったくだよ、同感。俺も帰りたい、大雅。だからみんなで早く帰ろう」 「それってどういう…」 「さっさと脱ぎなさい。なんの病気だか知りませんが治療せずに終了ということはありえません」 「あっという間に19時だ。遅くとも21時には帰りたいからな。あまり遅くなるのはイヤだろう?おまえも」 「え…帰してくれるんじゃ…」 「寝言は寝てから言いなさい。明日にすると言ってその明日に素直に来た子なんていませんから。ちなみに彼は何をそんなに怯えているんです?」 「瀬谷先生、プラス?マイナス?」 「プラス」 「ご愁傷様(しゅうしょうさま)。慢性前立腺炎だ。前立腺マッサージを拒否ってる」 「なるほど…意外と(きも)が小さいんですね」 「なっ!」 「怒ります?だってその通りでは?患者の子たちですら部屋に入ったら諦めて嫌でも脱いでベッドにくらい行けます。それすらできないなんて…」 く…屈辱だ。 「し、紫藤…あまりえぐるな」 「事実です。さっさと脱いでベッドにあがりなさい!」 「う…紫藤先生…怖」 「いくらでも怖がればいい」 「まあまあ、紫藤。自ら鬼にならなくてもいいよ」 「甘い対応をして、こちらの言うことを聞く子の方が少ないです」 「んー…だから患者たちがきみを遠巻きにするんだがね…もったいない。まあ、いい。 自宅での自己トレーニングの指導もしたいからサクサクっと進めていくよ。さぁ、脱いで」 「自己トレーニングって…っ」 「はやく。大雅!無理矢理脱がすかい?」 「わーっ…分かりました!脱ぐっ。脱ぎます、はい!」 瀬谷先生、本気モードだ…っ さっさと言うことを聞いた方が良さそうだ。 佐渡先生と紫藤先生…特に紫藤先生の圧力もすごい…っ 潔く涼木はズボンとパンツを脱ぎカゴに放りベッドに天井を向いて横たわった 「あの、お手柔らかにお願いします…」 遠慮がちに涼木がお願いすると、瀬谷は涼木の骨盤をがしっと掴み 「その寝方じゃないよ、大雅。言わずとも分かると思ったがね。左向きに寝るんだよ」 「う…はい、すみません」 「始めるよ」 瀬谷はローションを指につけ涼木のアナに塗りつけて指を侵入させた

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