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自己トレーニング指南
数分すると、奈南が内視鏡室に現れ
「お待たせしてすみません。来ました。急患ってどの子…」
現れた奈南の姿に涼木はうろたえ
「し、詩乃さん…っ見ないで」
「え…大雅…」
奈南は状況が飲み込めず、目を白黒し
「なるほど…涼木の相手は奈南ですか」
「年上が好みか?」
「なんの話?これはいったい…」
「奈南、いま大雅の慢性前立腺炎の治療中だ。拒否が強くてね…3人がかりでしているが途中できみの名を呼んで泣いてしまってね。で、来てもらった」
瀬谷の説明に奈南は頷き
「なんで僕?違うんじゃないです?大雅には若い子もいますから」
「なんで道隆の存在バラすんですか!詩乃さん」
「え?お前…二股?」
「ち…違っ。2人ともセフレなんで…」
「なんですか…それ。頭…痛い…」
「大丈夫か?紫藤」
「2人と同時に付き合うなんて…恐ろしい」
「ここのところ連絡が無いからてっきり若い子とお楽しみ中だと思ってたけどこんなことになってたなんてね?
診察サボるからじゃない?」
「まぁまぁ、せっかく来てくれたことだし自己トレーニングは彼に託すことにしよう。はい」
新品のローションボトルとエネマグラを瀬谷は奈南の手にそれぞれ乗せた
「これ、僕に渡してどうするんです?」
「この分だと大雅が自己トレーニングする可能性は0に等しいだろう。看護してやってくれるかい?」
「なんで…。大人でしょ!」
「詩乃さん…ごめん…」
「後で宵先輩に謝ってね?ステーションでいま泣いてるから」
ご機嫌ななめな奈南に涼木は平謝りを続け
「詩乃さん、ごめんって」
「知らなーい」
たじたじになっている涼木がおかしく見えて紫藤らはクスクスと笑った
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