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宵さん 情緒不安定

もうすぐ17時だ…とっくに夜勤も始まってるのに周防と牟呂が帰ってこない、、 涼木も瀬谷先生に連れ去られたままだ… なぜ? 不安になっていると、瀬谷が戻ってきた。 「先生、涼木は?」 「うん。慢性前立腺炎の疑いがあってね、先程至急で検体を出したところだ」 「そう…ですか。あの、処置室に周防と牟呂はいました?」 「あー…そのことで伝達だよ。驚かないでくれるかい?」 「え…」 「周防は尿管結石だ。腎臓に近いとこに大きなサイズの石がある」 「な…う…うそ…。破砕術ですか?」 「だね。薬が効かない体質なのかなかなか鎮静がかからなくてね。少し時間がかかりそうだ。心配するだろうから伝えに来た。それとさっき彼に約束したぬいぐるみをね…」 「そう…ですか」 「時間だから、宵くんは帰っていい」 「いえ、残ってます。大事な仲間なので…」 あの子…痛いの苦手なのに大丈夫でしょうか?心配です。 「そうかい?あまり思い詰めないようにね?」 「分かりました」 瀬谷の姿が消えると、だんだんと真尾の視界がボヤけて次第に涙が溢れて止まらなくなり 「っぅ…う…ぇ…っく…涙…止まらない」 真尾はシクシクと泣きながら書類を制服の袖で拭った。

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