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宵さん 情緒不安定 2
雅宗…本当に大丈夫でしょうか?心配すぎる…
今頃、泣かされてるんじゃ、、可哀想
それはそうとして、明日の報告会はどうしたら…
まさか、由宇くんに続いて今度は雅宗が…それに涼木も慢性前立腺炎って、、
まずい、非常にまずいです…
涼木の方はよく分からないけど戻ってこないことを考えると芳 しくないとしか…
雅宗は痛がりなのに…尿管結石…
しかも場所が悪い、、
ステント留置コースだ
痛みを知っているからこそ、辛い
逃げてごめんね、雅宗
本当は励ましてあげたいけれど…勇気が出ない僕を許して…
真尾が泣いていると夜勤入りの奈南が慌てて駆け寄ってきた。
「先輩…っ、どうしたの?何かあった?」
「詩乃…ごめん。なんか泣けてきちゃった。僕、どうしたらいい?」
「とりあえず休憩室行きましょう?子どもたち出歩いてる時間帯だし」
「うん」
奈南に手を引かれ真尾は休憩室へと向かった
「あの…下世話だけど祖父江先生と何かありました?」
「ううん。実継さんとは何も」
「じゃあ仕事か…。ちょっと待って?コーヒー淹れるから」
「ありがと」
真尾は挿れてもらったコーヒーを飲み、ふぅと大きく息を吐き
「おいしい…」
「よかった。祖父江先生はまだ病棟にいること知ってますよね?先輩」
「…あ」
「え…まさか、連絡してない?電話、電話見て!着信でいっぱいになってるんじゃ」
奈南が慌てていると
コンと扉を叩く音がし、出入り口に祖父江が現れた
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