780 / 1206

宵さん 情緒不安定 2

雅宗…本当に大丈夫でしょうか?心配すぎる… 今頃、泣かされてるんじゃ、、可哀想 それはそうとして、明日の報告会はどうしたら… まさか、由宇くんに続いて今度は雅宗が…それに涼木も慢性前立腺炎って、、 まずい、非常にまずいです… 涼木の方はよく分からないけど戻ってこないことを考えると(かんば)しくないとしか… 雅宗は痛がりなのに…尿管結石… しかも場所が悪い、、 ステント留置コースだ 痛みを知っているからこそ、辛い 逃げてごめんね、雅宗 本当は励ましてあげたいけれど…勇気が出ない僕を許して… 真尾が泣いていると夜勤入りの奈南が慌てて駆け寄ってきた。 「先輩…っ、どうしたの?何かあった?」 「詩乃…ごめん。なんか泣けてきちゃった。僕、どうしたらいい?」 「とりあえず休憩室行きましょう?子どもたち出歩いてる時間帯だし」 「うん」 奈南に手を引かれ真尾は休憩室へと向かった 「あの…下世話だけど祖父江先生と何かありました?」 「ううん。実継さんとは何も」 「じゃあ仕事か…。ちょっと待って?コーヒー淹れるから」 「ありがと」 真尾は挿れてもらったコーヒーを飲み、ふぅと大きく息を吐き 「おいしい…」 「よかった。祖父江先生はまだ病棟にいること知ってますよね?先輩」 「…あ」 「え…まさか、連絡してない?電話、電話見て!着信でいっぱいになってるんじゃ」 奈南が慌てていると コンと扉を叩く音がし、出入り口に祖父江が現れた

ともだちにシェアしよう!