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奈南の告げ口 (臣&由宇)

道隆が涼木を襲っている頃ー 奈南は患者さんたちに朝を告げていた。 「おはよう。由宇くん、臣くん2人とも朝ですよー」 「ん…んぅ…まだ眠い」 「おはよう。奈南さん、お疲れさま」 「臣くん、お目覚めバッチリだね?由宇くんは体調どうですか?」 「……微妙」 「そっかそっか。最悪じゃないだけマシかな?ね、2人にお願いがあるんだけど…いいかな?」 「お願い?なんね?」 「涼木大雅、知ってるよね?臣くんの幼馴染」 「大雅がどうしたとね?」 「すっごく大事なぼくのお友達なんだけどね、慢性前立腺炎って病気になっちゃったの」 「へぇ…涼木さん、前立腺マッサージしなきゃいけない体になっちゃったんだ」 「そう!さすが佐久間先生。で、なんだけど…治療嫌がっててね定期的に治療に行くとは思えなくて先生たちが困っててね、協力頼まれたんだけど…ぼくだけだと心もとなくてさ。 だから協力してくれないかな?」 「協力って…前立腺マッサージすればいい感じ?」 「エネマグラでもいいよ」 「ん。頼まれた。今夜夜勤でしょ?とっ捕まえてやればいいわけね?」 「そう言うこと!」 「え…それって…大雅…泣いちゃうんじゃなか?」 「いいよ。泣かせて。ぼくが許す」 「奈南さん…怖か。ね?由宇」 「うん、なんか敵に回したくないタイプ」 「じゃあ、後で検温にくるから待っててね?」 「了解」 奈南は部屋から出るとニヤっと笑い 「協力者ゲット。後は誰にお願いしましょう?やっぱり周防と牟呂かな。牟呂ならガッツリやってくれそうだし」 周防の部屋へと奈南は移動した。

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