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奈南 内視鏡室へ

《奈南目線のストーリーです》 内視鏡室へと着くとまさかの…涼木大雅。 ぼくの…定期的に体の交流がある人… 奈南は場の状況が飲み込めず、目を白黒し全員に目を向けた 「なるほど…涼木の相手は奈南ですか」 「年上が好みか?」 「なんの話?これはいったい…」 「奈南、いま大雅の慢性前立腺炎の治療中だ。拒否が強くてね…3人がかりでしているが途中できみの名を呼んで泣いてしまってね。で、来てもらった」 瀬谷の説明とこの状況にようやく理解し、奈南は驚いた。あれだけ、絶倫のくせにこんな弱々しい…こんなのは知らない 最近、可愛がってるのは若い子の方だ… たしか〝みちたか〝 ぼくの名前を呼ぶなんてことはないはず 「なんで僕?違うんじゃないです?大雅には若い子もいますから」 「なんで道隆の存在バラすんですか!詩乃さん」 「え?お前…二股?」 「ち…違っ。2人ともセフレなんで…」 しれっと言う大雅の言葉が胸に刺さる。しかも怒られた…悲しい 所詮、セフレ… しかし、なんだかイライラする 「ここのところ連絡が無いからてっきり若い子とお楽しみ中だと思ってたけどこんなことになってたなんてね? 診察サボるからじゃない?」 そうだよ、これは大雅への天罰。デートの約束すっぽかされても、ダブルブッキングされても黙って耐えてきたから、変わりに罰をくだしてくれたんだ。 1人で納得していると両手にそれぞれエネマグラとローションが乗せられ 「これ、僕に渡してどうするんです?」 「この分だと大雅が自己トレーニングする可能性は0に等しいだろう。看護してやってくれるかい?」 「なんで…。大人でしょ!」 それこそ、〝みちたか〝にやらせればいい。 彼は医大生なんだから。 「詩乃さん…ごめん…」 軽い大雅の謝り方に無性に腹が立つ。 先輩、泣いてるのに…それを放ってきたというのに、、くやしい… 「後で宵先輩に謝ってね?ステーションでいま泣いてるから」 「詩乃さん、ごめんって」 謝られれば謝られるほど、白けてきてどうでもよくなってきた 「知らなーい」 「もう1人は誰?まさか少年棟内の人間じゃないでしょうね?」 「えーと…医大生」 「なっ!その子の単位落ちたらあなたのせいですよ!」 「奈南がヤキモチ妬くのも納得がいくな」 「ヤキモチ…そんなつもりは……」 これ、ヤキモチなの? ただムカつくだけなんだけど… 「もしかして自覚が無い?可愛いらしいことで」 「んー…遊ぶのは自由だけど、1人にしぼれないのかい?」 「え…だって、どっちも大事だし…」 「どうしたらいいですか?副長。いま、ものすごく殴りたい気分です」 「同感だが、手を出すな」 あまり好きな先生たちじゃないけど、味方してくれてるみたいでちょっと嬉しかった。 ほっこりしているのもつかの間、大雅が治療拒否を始めた ほんと…ムカつく 「無理…」 「たーいーが!きっちり教わって習得して?子どもたちにやってあげるのと自分でやるでは違うの分かる?明日明けだけど付き合うから」 「夜勤前にいやだ」 「いいとかいやとかじゃないの!」 「詩乃さん〜…うぅ…怖い」 「すみません…大雅が。お目付け役は引き受けたので…それであの、申し訳ないんですが病棟放置したまんまなんで戻ります。祖父江先生も来てはいるんですけど、宵先輩心配なので」 そうだよ。大雅には3人も先生が付いてる。 わざわざぼくがどうこうする必要は今は無い。 明日、みっちりしごいてやる…っ それより、いまは先輩だ… 恋人がいるから大丈夫だろうけどやっぱり心配だ… 「実継が?こっちに寄越せるかい?」 「え…はい。伝えます」 祖父江先生召喚? ますますこんなところにはいられないよ 早く戻らなきゃ

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