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佐渡の苦手分野
何回刺し間違える気なんでしょうか…
これが学生なら失格で単位なんて到底あげられません。
琢磨さんは、注射の手技がもしかして苦手?
そして4回目…
紫藤は腕を引っ込めて眉を吊り上げ
「痛いの私が好きだからって喜ばせようとしているんですか?4回目です」
「す、すまない…」
「いつもこうなんですか?やる気あります?」
「いつもは…ここまでじゃ、、確かにあまり得意ではないが…面目ない。次でいれる」
「やぁです」
「しかし…」
「これ、相手が由宇なら怯えているし、うたなら気絶、千歌なら怒り散らしてるでしょうし、未羽なら今頃みぃみぃ泣いてますよ?」
「う…だな…悪かった。ステーション行くか?奈南に頼もう。彼ならベテランだしいいだろう?」
「分かりました。でも、ご自分で説明なさってください」
「ご機嫌ななめだな…痛い思いをさせて悪かった」
「いいです。人には得手不得手がありますから」
ご機嫌ななめなままの紫藤としょんぼりした佐渡がステーションへと移動すると
パタパタと足音を立てて、奈南がリカバリーとステーションを行ったり来たりしていた
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