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容赦なし祖父江先生

紫藤が点滴を用意している頃、内視鏡室ではー 「で、涼木って言ったか?エネマグラを挿れる覚悟は決まったか?」 「ま…待ってください。やります。やりますから!」 「じゃあやれ。今すぐ。ほら、持って」 「ちょっと…待って。持てません」 「待てない」 「心の準備が〜っ」 「それはいつ整う?1分後か?それとも10分?はたまた1時間以上か?」 「容赦なしなんですね。祖父江先生…怖いです」 「時は有限だ。はい、時間切れ」 ちゅぽん…っと涼木のナカから指を抜き、変わりにエネマグラの先端を涼木の肛門に押しつけ 「は…ぁあ…っやです。挿れないでください」 「遠慮するな。特別に挿れてやってるんだから飲み込め」 「や…ぁ…っぅ…あぁっ入ってくる…っ」 「これ、初心者用なんだがな?違ったか?朱雀」 「その通りだよ、実継」 「由宇と臣の時は最初から2.5cm大のでやったよな?涼木のそれは凹凸も少ない、径もわずか2cmだ。泣き事言うな」 「鬼ぃ」 「あ?じゃあ3cmのに替えるか?」 「の゛ーっんぁっ」 「お、全部入っていったな。今から10分楽しめ」 「楽しめ…って…無理…ぅー…痛い気もするけど…なんかぞくってくる…ような…気も…。何これー」 「最初から気持ちよくはないだろうが、慣れろ」 椅子に座る2人の医師を涼木はうらめしそうに見つめながら、初めての感覚に身悶えた

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