818 / 1208
佐渡 出社拒否
バタバタの夜が明け、翌朝を迎えた佐渡は起きられないでいた。
「琢磨さん!朝です。起きてっ起きてください」
紫藤に揺すり起こされるが佐渡は布団にもぐり
「やだ」
「やだって…何を言ってるんですか!」
「休む…」
「だめですっ」
紫藤は布団を引っ張り、取り上げると佐渡を睨みつけた。
しかし、佐渡は首を横に振り
「いやだ…どう、千歌やみぃに接していいか分からん」
「いつも通りでいいです」
出社拒否をする佐渡を紫藤は必死で起こし続け
「琢磨さんっ!師長が来れるかどうかも分からないんですよ!周防や佐久間の経過も心配では無いんですか?未羽と千歌だって悪化でもしてたら」
「心配だ…うー、分かった。行く」
「はい、そうと決まったら早くご飯食べて顔を洗っていきますよ!私は先に行きますからちゃんと来てくださいね!」
「え…先にって、、縁、咳は?」
「朝イチで呼吸器内科で診てもらってそのまま外来に入ります。午後は病棟に行きますから。じゃ」
1人残された佐渡はため息をつきながらトーストを食べ、窓の外を眺めた
縁には頭があがらないな…
あれで患者さんに好かれたら言うこと無しなのにな、、
もったいない
ともだちにシェアしよう!