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佐渡 出社拒否

バタバタの夜が明け、翌朝を迎えた佐渡は起きられないでいた。 「琢磨さん!朝です。起きてっ起きてください」 紫藤に揺すり起こされるが佐渡は布団にもぐり 「やだ」 「やだって…何を言ってるんですか!」 「休む…」 「だめですっ」 紫藤は布団を引っ張り、取り上げると佐渡を睨みつけた。 しかし、佐渡は首を横に振り 「いやだ…どう、千歌やみぃに接していいか分からん」 「いつも通りでいいです」 出社拒否をする佐渡を紫藤は必死で起こし続け 「琢磨さんっ!師長が来れるかどうかも分からないんですよ!周防や佐久間の経過も心配では無いんですか?未羽と千歌だって悪化でもしてたら」 「心配だ…うー、分かった。行く」 「はい、そうと決まったら早くご飯食べて顔を洗っていきますよ!私は先に行きますからちゃんと来てくださいね!」 「え…先にって、、縁、咳は?」 「朝イチで呼吸器内科で診てもらってそのまま外来に入ります。午後は病棟に行きますから。じゃ」 1人残された佐渡はため息をつきながらトーストを食べ、窓の外を眺めた 縁には頭があがらないな… あれで患者さんに好かれたら言うこと無しなのにな、、 もったいない

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