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宵さん 緊急入院
紫藤が出社すると、案の定真尾は突発休を取っていた。
「やはり…来れませんでしたか。危険な頭痛じゃないといいですけど…。心配ですが…私は私の仕事をしないと…」
心配をしながらも紫藤は淡々と外来診療の準備をはじめた
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紫藤が心配している中、真尾は祖父江に付き添われて脳神経内科を受診していた。
「え?入院って……。簡単に言わないでください」
「調べてみないと分からないが髄膜炎の疑いが強い。すぐに入院して検査をしましょう」
「お断りします。とりあえず仕事ができる程度に頭痛を抑えてくれればそれでいいんです」
「宵。無理を言うな。命に関わる」
「でもっ」
「真尾師長、状況は説明しなくても分かりますね?」
「分かります。分かりますけど…。お断りします。同意書にサインはできません」
「困りましたね…。昔からこうですか?祖父江先生」
「ですね。ちょっと頑固なので…。宵、どうしたらサインしてくれる?」
「しません!」
「寝れないから嫌なのか?」
「とにかく嫌っ。もう仕事に行きます」
怒りながら立ちあがると真尾はふらつき
「あ…っ」
「宵!」
慌てて祖父江は抱きとめ
「少年棟でなら入院できるか?」
「なっ、何を言って!」
「石の時はできたよな?」
「いやっ!いくらベッドが空いてるからって今日は外来がある日です。そのまま緊急入院になる子だっているんですよ!」
「えと…祖父江院長と真尾事務長はなんと?」
「少年棟と小児科については俺に任せるとさ。事務長も同意見」
「先に根回しするなんてひどいです…」
「親なんだから心配して当たり前だ」
「けどっ」
怒る真尾を無視して祖父江は電話をとり
「奈南、明けに悪いが脳神経内科外来に宵を迎えに来てくれ。歩かせなくないから点滴スタンド付きの車椅子で」
電話を切ると祖父江は外来看護師に点滴の指示を出した
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