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紫藤にバレた宵さん
「詩乃の裏切り者〜っ!」
上に乗る奈南に真尾は怒り、手をパタパタと動かすとその肩を祖父江に押さえられ
「実継さん嫌いっ」
「宵…嫌いなら嫌いでいいからちゃんと検査を受けような?数日の入院で済むから。面会にも毎日来る。だから許せ」
「師長さん、ズボン失礼しますよ」
紫藤は真尾のズボンをずらし、真尾は紫藤にずらされた恥ずかしさで震え
「恥ずかしい…」
「よく言いますね?師長。すでにだだっ子でだいぶ恥ずかしい姿を晒していましたよ?」
「う〜…ひどい」
「師長…冷たいです」
出されたおしりに消毒をされ、真尾はビクつき
「怖がらなくて大丈夫です」
「こんなとこに打つのははじめてだから優しくしてください…紫藤先生」
「今度はお子様ですか?まったく……ところで祖父江先生とは名前で呼び合うご関係で?」
「え…ぁ、その…」
「隠しても無駄ですよ?夕べ聞いちゃいましたから。あなたを探す祖父江先生を」
「ん?寝ていたんじゃないのか?紫藤」
「うとうとしていただけですから」
「…っ…ぁ…ひ…ぃあーっ」
「はいはい、痛いですね。後少しですから頑張りなさい師長」
「抜いて…抜いてくださいぃ」
「…はいね、おしまい。よく頑張りました。抜きますよ」
針が抜かれ、奈南が足から退くと真尾は祖父江にしがみついた。
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