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宵さんはお子様扱いがお似合い?
むくれる真尾のほっぺたを奈南はつっつき
「むくれてるー。宵先輩可愛いー」
「お子様扱いしちゃイヤです!詩乃ぉ」
点滴の固定された腕を振り回す真尾の手首を、紫藤が掴み
「点滴が漏れます。刺し直し嫌でしょう?お子様扱いがお似合いかと?」
「紫藤先生怖い。点滴もただの補液だし…」
「後で側管から鎮痛剤は入れてもらえばいいです。祖父江先生、私は診察に戻りますね」
「ああ、助かった」
「実継さん!紫藤先生が逃げます」
「逃げるって…宵。紫藤は診察があるから」
「ずるい…」
「はぁ…師長さん、あなたっていう人は手がかかるんですね?なのに放っておけないタイプに感じるから不思議です。負けました。外来が終わったら部屋まで診にいきます」
「紫藤先生、入院しないって僕は言いました」
「えーと…先輩、今夜の夜勤、だぁれだ?」
「涼木」
「大当たり」
「先輩、涼木を襲っていいですよ」
「ん?」
「はい?意味が分かりませんが…」
「俺にも分からん」
「涼木の慢性前立腺炎は病棟一丸となってサポートしないと治らないです!治療とか真面目にエネマグラでトレーニングやるタイプじゃないですから」
「それはあなたに託されたのでは?」
「甘いです!今夜なんて特に油断してますから」
奈南は豪語した。
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