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4人めの患者さん
「未羽、千歌。見舞い来たよ」
「うた!」
「2人とも大丈夫?」
「んー…熱が下がらないんだよね、ぼく。地味に辛いかも」
「オレはちんちんが痛い。おしっこの袋、つけられちゃった」
「2人とも可哀想…。また治ったら一緒にお風呂入ろう?」
「「うん」」
未羽と千歌は声を揃えて返事をした。
「そう言えばさっき、師長さんのお兄さん来てたんだよ」
「え!師長さんお兄ちゃんいるんだっ。ちか、知ってた?」
「ううん。初耳!」
「似てる?」
「うん、似てた!」
「わーっ見てみたいね?」
「また来たら見に行ってみようよ」
「だねっだね!」
「ちょっと元気出た?」
「うん、うたありがとう」
「また来てよ」
「分かった。午後は沙和 連れてくる」
「沙和?」
「みぃは知らないよね?食堂来るのさーちゃん遅いし」
「ちかは知ってるの?」
「うん、いい子だよ。13歳って言ってたかな?でも、ちょっと人見知りだからあんまりお部屋から出てこないんだよね」
「誰の患者さん?」
「瀬谷先生だよ。よく泣きながら処置室から抱っこされてお部屋に戻っていくの見るよ」
「うた、午後楽しみにしてる!」
「人見知りだからあんまり根掘り葉掘り聞いちゃダメだよ?」
「分かった!」
「じゃあまた午後ね」
「バイバイ」
みぃは新しい友達がどんな子なのか気になった。
仲良くなれるかな?
会うのが楽しみだな
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