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涼木、夜勤へ
詩乃が明に甘えている頃、何も知らぬ涼木は夜勤のため病院に来ていた。
「んー…未羽の熱、下がってないし…千歌もパッとしないな、、由宇くんは熱は下がったみたいだけど…。後は周防先輩…14時過ぎまでウトウトしてて過鎮静ぎみ……かと思いきや、起きてから訴え多っ…カルテにSだらけ…ステーションに戻ったらあかんと騒ぐ。先生呼んでやぁっと泣く。カテーテル挿入部が痛いと激昂…めちゃ仕事邪魔してるし…弱った」
「おつかれ」
「あ、東間先輩おつかれです。あの…師長は?」
東間はナースコールのボードを指差し
「え?ちょ…真尾宵って…入院してるし!!」
「今朝、緊急でね。めっちゃご機嫌ななめだから取り扱い注意で。あと、さーちゃんね我慢できなくてひとりえっちしてちんちんいじっちゃったから今、北斗が対応してる」
「えー…ちょ、今日の夜勤すでに帰りたい…」
「まあ、頑張って?唯一、うっちゃんはご機嫌だから」
「了解っす…」
やっぱり…夜勤って嫌いだわ
「とりあえず、北斗と変わったげてくれる?まだ、あいつ記録終わってないから」
「分かりました。病室?」
「正解」
涼木は東間に言われた通り沙和の部屋へと向かい、部屋の前で立ち止まった。
「んゃーーーっっ」
暴れてんな…さーちゃん
入りたくねー…
「えーと…さーちゃん入るよ」
ビューン
「うわっと!」
飛んできた小さなホワイトボードを涼木は掴み
「さーちゃん!危ないよっ」
沙和に向かって叫んだ
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