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やっぱり痛い、みぃ

実継は宵の様子を察し、宵の脇の下に手を入れて体を支え 「俺が部屋に連れて行くから佐渡は紫藤のヘルプに入ってくれ」 「は、はい」 「師長、ありがとうございました」 佐渡と突然の実継の登場に驚きながら返事をし、紫藤が宵に礼を言うと実継は宵を部屋へと連れて行った。 実継と宵がいなくなると未羽は深呼吸を繰り返しながら受け入れる体勢をとった。 「ね、ちか呼んでいい?」 「分かりました。お友達で頑張れるならそうしましょう。副長、千歌を呼んでもらえます?」 「分かった」 佐渡は隣のベッドへと行き、千歌を未羽のもとに連れてきた 「みぃ…大丈夫?」 「ちかぁ、おしり診察するって。怖いよぉ」 「手、握ってるからね」 「うん」 「じゃあ、始めていきましょう」 紫藤は先ほどと同じようにローションで指を濡らしまずは慣らしに入った ツプ… 「ひぃっ」 入った瞬間、感じた痛みに未羽は体に力を入れ、これ以上侵入させまいとし千歌の手にすがった 「みぃ、頑張れ」 「ちかぁ、痛いよぉ…」 「みぃ、力を抜かなきゃ。ふーって」 「力、入りますね…。未羽、千歌の言う通りです。息吐いて」 「痛いっ」 「だから、ち、か、らっ。力が入りすぎです。奥に進めますよ」 「っい…ぁあ゛っ」 「んー…やっぱり痛がるな」 「狭いんですよね…力を入れるからギチギチです。そりゃ、痛いでしょうねって思いません?」 「同感だ」 紫藤と佐渡は、未羽の診察をどう進めるか悩んだ。

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