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癒しのさーちゃん
さーちゃん、さっきはご機嫌ななめだったけど…今はどうだろうな
そっと扉を開けるとスヤスヤ眠る沙和の姿が有り、涼木は思わず表情を緩めた
可愛い寝顔だ…なんつーか癒し
3連続襲われたから、本当癒される
でも…
俺としては夜、寝てほしいんだよな、、
グズるかもしんないけど起こしておかないと…
「さーちゃん、さーちゃん」
「ん…んんっ」
めっちゃ眉、寄せてる
「起きよ?おはよう。17時30分だよ」
「う〜…」
「あー…泣く?泣いちゃう?後、30分でごはん。抱っこしてあげるから食堂行こう?」
「あーぃ」
沙和は両手を伸ばして涼木にアピールした。
「お、いい子」
涼木が布団を退けて、沙和の膝の下に手を入れて背中を支えると沙和は涼木の首に両手を回した
「…ゆ」
「ん?もしかしてぎゅって言ったのか?」
沙和は頷き、さらに涼木に身を預けた
「よしよし、じゃ…行こうな?」
「ん」
廊下を沙和を抱いて歩きながら涼木は今後の段取りを考えたが、ため息しか出てこず涼木はやる気が出なかった。
涼木のその様子に沙和は不思議がり
「あー、ごめんごめん。俺、夜勤あんまり好きじゃないからさ」
説明する涼木に沙和は左手を離して、涼木の頭を撫でた
「え?何…慰めてくれてんの?優しいな?さーちゃん。てか、この光景…うたに見られたらやばいな」
「う?」
「そう、うた。なんか懐いてくれてるんだけど、ヤキモチ妬きそうだからさ」
食堂に到着して涼木は沙和をおろし、沙和は涼木に手を振った
「うん、またな」
手を振りかえすと涼木はにやついた笑みを浮かべた
あー、癒された
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