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甘える むー

検査が終わると雅宗は唇を尖らせて、瀬谷を睨みつけ 「めっちゃいったかった!!」 「はいはい、すまないね。必要なことだから許してくれるとありがたい」 「許すはええけど、これで陰性やったら…どこに怒りをぶつけたらええか、分からん」 「雅宗?そこは喜んでいいところなんですよ?」 宵の言葉かけに雅宗は首を傾げ 「たぶんこいつは言ってることの意味が分かってないな」 「ですね。俺、足から降りるんで大丈夫とは思いますけど一応気をつけて」 佐渡は身構えながら雅宗から降りた 「あんたも離してや?先生」 「暴れないか?」 「暴れーへん。痛いこともう終わったやん」 「分かった」 実継が雅宗の固定を解くと、雅宗は起きあがり当然かのように実継に抱きついた 「あ…も…雅宗ったら」 「今だけ許してやれ」 「実継さんがそう言うなら貸してあげます」 「本当はお仕置きしたいところなんだがな?」 「ええやん。過程はどうであれ頑張ったことには変わりないんやから甘えさせてや?減るもんやないやろ?」 「俺でいいのか?」 「だってしー先輩いてへんもん。そしたらあんたしかおらんやん。よしよししてやー」 「仕方ないな…ほら、よしよし」 雅宗を撫でる実継を見て瀬谷は 「いつの間にか彼は懐いたね。じゃあ周防はクリアということで佐渡、涼木をやりにいくよ」 「了解です」 2人は涼木に視線を移し、涼木の検査に取りかかった

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