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宵の手を握りながら雅宗は宵の顔を心配そうにのぞきこみ 「なぁなぁ大丈夫なん?怖ないん?」 「大丈夫ですよ」 「雅宗、顔を退ける。瀬谷が検査できない」 「はは、雅宗は優しい子だねぇ」 「だって俺は怖かったんやもん。そしたら宵さんかて怖いんちゃうか?って思うやん。それ、ごっつ痛かったし…心配やん。宵さん泣いてええで?そしたらよしよししたるな?」 「心配してくれてありがとうございます。泣きは…さすがにしないと思いますけど、久しぶりなのでドキドキはしますね。先生、お願いします」 「じゃあいくよ、まずは右から」 「んーっ…っっくしゅ…っ」 「よしよし、さすがだ。上手だよ。反対側ね」 「んぁーっ…ぃっ…」 痛いかも…です。泣かないって言ったけど…涙が… 「ぅー…」 「あー、ごめんごめん。痛かったね?泣けてしまったかい?もう終わりだから。よく頑張りました」 「ありがとう…ございます」 「大丈夫か?宵?」 「なんか…自然に涙が…っぐす…痛かった。お部屋帰ります」 「分かった。送る」 「大丈夫なん?やっぱり泣いちゃったな?頑張ったな、宵さん」 「ん」 「俺も一緒に部屋帰るわ、暴れたら疲れてもうた。よー寝れる気がする」 実継は宵を抱き寄せ支えながら歩き出し、雅宗と3人で病室へと向かった

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