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涼木、現る
緩やかな動きで腰を動かし宵は実継の上で跳ね、ぞくぞくとせりあがる快感に目を閉じ身をのけぞらせて気持ちよさを味わい、喘いだ
「んっ…ぁ、あん…気もちい…」
「宵、おしり痛くないのか?ろくに慣らさずに挿れたろ?」
「僕の体、心配してくれるんですか?嬉し…っ。カリの部分を挿れる時がちょっと痛かったけど…それを我慢して乗り越えたら気持ちいいのが待ってるのを知っているから平気」
「そうか。出会った時はおぼこだったのにすっかり大人になったな?」
「もう…何年経ってると思って…銀婚式まで後数年ってところまで実継さんと一緒にいるんです。人生の半分は実継さんと一緒にいるんですから大人になって当たり前です」
「そうだな。あっという間だったな」
「大好きです」
「俺も大好きだ」
「実継さん…」
「宵…」
宵は実継の唇をそっと撫で
「さすがに唇にキスはやめておきます」
「退院したらな?」
「はい」
コンコンー
「来た…みたいですね?」
「だな」
「ぁあっ…んんっ実継さん、そこ気持ちいいっ」
「ここ?」
「はい…っ」
ガラー
「げ…」
入った瞬間、涼木は固まった。
めっちゃデジャヴ…数時間前に見たぞ、これ…
なんでまた、2人の局部が繋がってるんだよー
時と場所を考えろーっ
涼木は心の中で叫び、肩をガックリと落とした
看護記録…書けないよ、この状況…
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