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ご褒美をねだる宵さん
過去を話し終えると、再び実継はゴムを手に取り
「そこでお開きにしてそれぞれ家に帰ったわけだ。これで満足か?涼木」
実継の過去に涼木は驚きながら聞き入り、頷き
「お友達は最後までしたんですね?先生は?」
「俺は…あのおもちゃ以降は指は挿れられたこともあったが、ペニスはない」
「じゃあ、俺が犯される必要もなくないですか?」
「何故そう思う?おまえはネコを粗末に扱いすぎだ。その相手が奈南だということにも驚くが、もう1人?それも学生に手を出すとは」
「学生って言っても成人してますよ」
「おまえは1回痛い目にあった方がいい。なんか間違ったことを言っているか?宵」
「いいえ。実継さんの考えに僕も賛成ですよ。僕の可愛い詩乃を粗末にするなんて許せませんから。話がそれますが実継さんのネコ体験…ちょっと見てみたかったです」
「興味を持たなくていい、宵」
「えー…おもちゃなら僕でもできます。実継さんのネコの顔、見せてください」
「よーい!怒るぞ。今は涼木優先だ」
「むー…退院したらご褒美に見せてくださいね?約束」
「約束って…。ご褒美、前倒しで話したろ?」
「約束は約束です。約束してくれないなら今からエントします」
「エントって退院する気か!まだ検査終わってもいないだろうが」
「だから、ご褒美のお約束です」
「気が向いたらな」
痴話喧嘩をする2人を涼木は不思議そうに眺め
「あの…痴話喧嘩するなら俺を解放して…」
「「だめ」」
2人に声を揃えて制止をされ、涼木はガックリと肩を落とした
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