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お寝ぼけ宵さん
寝ている宵は胸元に人の肌の感触を感じ、寝ぼけて実継の名を呼んだ
「さね…つぐ…さん…くすぐったいです。えっちしますか〜?」
「え…っちょ、寝ぼけてる?!勘違いしてるんだけど…師長っ」
早いとこ、着せなおして退室しよ…
さっと紐を結び直して場から離れようとすると
抱きつかれ
「えぇっ」
「行っちゃやぁです。実継さん」
「さ、実継じゃないです!し、師長っ」
「宵って呼んでください。寂しいです。えっちしましょう?」
「だぁーっ!目ぇ覚まして?師長!」
涼木はガバっと宵の体を引きはがし、ペチペチと頬を優しく叩いて刺激し
「い、痛いです…っえ…あ、あれ?実継さんは?」
「寝ぼけてますね、師長。涼木です」
「あ…僕、入院してましたね…」
宵はくまを抱き直し匂いをかぎ
「実継さん…っ…帰りたい…っう…ぅ」
「え?泣く?ちょ、ちょタンマ!泣かないでくださいぃ」
「だって実継さんいません〜」
「いや、いたら怖いですって!」
「もう、僕…寝れません」
「え…弱ったなぁ…薬、飲みます?」
「甘いのなら飲む」
「甘いの…ですね。分かりました。待っててください」
なんて甘えん坊なんだ…師長
騒ぎだす前に寝てもらおう
涼木は急足でステーションへと戻っていった
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