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逃走中

周防は昨日に引き続き今日も逃げていた。 あないに痛いもん、もう1回されてたまるか! 熱なん無いし昨日陰性やったからもうええやん 偽陰性とかあんのも知っとるけど、絶対イヤや。 陽性の可能性高いんやったらもうみなし陽性でええやん。知らんけど、、 検査キットやってタダや無いんやし にしても、逃げんのも疲れるで。 点滴コロコロ、コロコロ押して器材室に隠れるって滑稽やで 疲れた雅宗は予備ベッドの陰に隠れて、猫のようにうずくまりうたた寝をした。 ・ ・ 「どこに行っちゃったかねー。まさむーちゃん」 「牟呂、あいつの行きそうなとこは?」 「風呂場とかですかね」 「そんな分かりやすいとこにいるかね?」 「それがいるんですよ。東間先輩。頭隠して尻隠さずを素でやるのが周防雅宗なんで」 検査用の綿棒を持った東間と西、雫は雅宗を探して風呂場へと向かったが、風呂場に人の気配は無く、3人は首を傾げ 「いなかったな、牟呂」 「んー…後は器材室とか?物がたくさんあって隠れてる気分になるし、いるかも…」 「んじゃ。行ってみますか」 3人は器材室へと向かい、扉を開けた

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