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さーちゃん、インフルテスト
「沙和、ちょっとこっちに移動するよ。よっと…」
瀬谷は靴を脱いでベッドにあがり、ベッドに座り
「はい、おいで」
沙和を呼び足の上に抱き直し
「沙和が不安に思っている通り、実は病棟がバタついていてね。インフルエンザがはやっているんだ。インフルエンザ、分かるかい?」
「…ん」
沙和は頷くも、頬を膨らませて瀬谷の首元に頭を乗せ不快感を示し
「どうした?沙和」
体をねじってホワイトボードをベッドに置きペンを持ち
〝けんさ、いや!←しない!!〝
と書き、ホワイトボードをペシペシ叩いた
「やりたくないアピールかい?沙和。よく検査すると分かったね?」
沙和は大きく頷き、東間と西を指差し
「あー、看護師を連れてきたから分かったのか?かしこいなぁ沙和は。うん、よしよし、怖かったね」
「うん」
瀬谷は沙和をあやしながら沙和の腕ごとガッチリきつく抱きしめ、東間と西を見上げ
「ねぇ、君たち。今から倒れるよ」
「え…」
東間と西は顔を見合わせ
うわ…この先生、鬼だ。
さーちゃんを油断させといて逃げれないようにホールドしてるから、2人で検査をやれってことか…?
西は瀬谷の恐ろしさに顔をひくつかせ、東間はこっそりと綿棒の包みを開けた。
「沙和、新しいえっちなおもちゃが届いたから明々後日のご褒美はそれを使ってあげようね?きっと気に入るよ」
話しながら瀬谷は沙和の体を後ろに倒していきベッドに仰向けに寝かせ、その上に覆いかぶさりぎゅっと力を入れて抱きしめ
「あーい」
瀬谷の温もりに沙和は気をよくし、頭を瀬谷の腕と脇の隙間に擦り付けて甘え
少し機嫌の戻った沙和が完全に油断していると2人が動きはじめ
「北斗、頭保持!」
「ok。南!」
西はガシっと沙和の頭を固定し、東間は瞬時に綿棒を沙和の鼻に入れてグリグリと粘膜を擦りとると沙和は泣き
「んゃーーーっんーっ」
「そりゃ泣くよな」
「ぷーっっ」
「わ…っ!マジかっ。つば吐き攻撃」
「反対」
「ぅえっっ…んっえーんっっ」
「ok」
「痛っつー」
東間のokとほぼ同時に瀬谷が声をあげた
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