東間と西はステーションに戻ってくると手を洗い、うがいをしてマスクを取り替えた。 「やっぱ、予防は手洗いうがいだよな？」 「後、換気もしておこうか」 東間と西は手分けしてステーションの窓を開け、それぞれ両手をあげて伸びをすると時計に視線を移し 「そろそろ結果出るね」 「だな」 沙和のインフルテストの結果プレートを確認するとＡにラインが出ていて2人はショックを受けた。 「マジに全滅かよ」 「拡がるのって一瞬だね。まあ、患者さんが4人しかいない今なのが不幸中の幸い？8人マックスいたら手がまわらなかった気がする」 「後、由宇せんせと臣くん？もう陽性でいいんじゃね？検査すんの疲れた」 「それは先生が判断することだからね？北斗」 「無理無理無理ぃ。てか、俺マスク越しとはいえさーちゃんにツバぷーされてんじゃん？熱が出てくんの時間の問題だし…」 「どんまい」 「熱出んのやだ！」 「出たら坐薬挿れてあげるから」 「やーだー」 「駄々こねてないで仕事仕事！師長さんに報告いくよ」 「了解〜」 2人は現状を報告しに宵の部屋へと向かった。