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体拭き
実継はオーバーテーブルに置かれた保温バックからおしぼりを取り出し、宵の体に触れた。
「本当に体が熱い…しんどいな?宵」
「…ぐす…っぅ…」
「どうした?今日は本当に情緒不安定だな」
「ごめんなさい。嫌いじゃないですから」
「ん?あー…さっきのことか。気にするな」
「でも…嫌いって言っちゃった。あの2人にも…」
「また後で謝ればいい。ほら、体拭くぞ」
「ん…っ」
「バイブ、よかったか?」
「う、うん…よかったです。いっぱいイけました」
「よかったな?汗もかいたし、熱が下がってくるといいな?」
「未羽くん…大丈夫でしょうか?大人でもこんなに辛いのに…泣いてませんか?」
「また、後で様子を見に行く」
「はい」
実継と話ながら体を拭かれているうちに落ち着きを取り戻していき、宵は心地良さそうに目を閉じてウトウトしだした
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実継と宵が体拭きをしている頃、東間と西は沙和の部屋へと戻ってきてそっと部屋の中の様子を眺めた。
すると、中では沙和が瀬谷の太ももに座りながらウトウトと舟を漕いでいて
「先生〜?さーちゃん寝そう?」
「ああ。もう少しで落ちるよ。どうだった?」
「プラス」
「やはりそうか。ほぼ全滅だな」
「あの、由宇せんせと臣くんってどうします?」
「あー…その2人か…厄介だな。また考える。お…っ…寝たな、沙和。横たわらせるのを手伝ってくれるかい?」
「はい」
そっと沙和を寝かせると3人はステーションへと向かい、ステーションには東間と西の知らない看護師が1人立っていた。
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