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悪い子どーこだ

ジリジリと近づいてくる麻弥に未羽はおろおろし 「や…っ…や〜っ…来ないでっ!どっか行け」 未羽は両手を前に出して麻弥が近づけれないようにしたが、麻弥はその手をかわして 未羽の両頬をそれぞれ親指と人差し指で摘み 「ふぇっ」 「悪いことを言うお口はこのお口かなぁ?」 「あう〜っ…いひゃい…」 「しゅ、シュガー先生…っ初対面の子にそんなことしちゃっ」 理央が慌てると、麻弥はニッコリ微笑み 「この子のせいで少年棟がピンチなのに?」 「え…そ、それは〜…この子だって広めようと思って広めたわけじゃ…っ」 「そもそもが診察と治療拒否して脱走したからでしょ?それでも反省しないでまだ診察いや〜って言っているんだよ?そんな悪い子はどこだ〜?この子だ!めっっ」 ピンっと未羽の頬を引っ張り麻弥は指を離し 「いっひゃ〜っい」 「先生〜っそんな対応したら…っ」 「ふぇーんっ!こわーいっっ」 「あ〜…やっぱり。泣いちゃった。ここの子たちは年齢よりかーなり幼いらしいですからもっと優しくしてあげないと…。ごめんね?みぃちゃん」 「看護師さん…っこのお医者さん、誰?」 「シュガー…佐東麻弥先生です。心療内科の」 「甘くないよ…?なんでシュガー?」 「きみのせい。ぼくはいい子にはちゃんと甘々対応しています」 「本当?」 「本当です」 「本当に?」 「みぃちゃん本当だよ。ボクが保証する」 理央の言葉に未羽はようやく信用し頷いた。

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