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手当て
先生っ先生と騒ぎたてる未羽に麻弥はイラっとしたが笑顔でごまかし、どう対応しようか考えた。
この子は怒るより褒めたほうが言うこと聞くタイプかな?
「みぃちゃん、佐久間先生に褒めてもらえるようにいちご頑張ろう?」
麻弥は未羽を怒らずに優しくさとすように話しかけ、未羽の腰元に手のひらを当ててゆっくり数分撫で続けた。
「褒めてもらえる?」
「うん」
だんだんと未羽は落ち着きを取り戻して麻弥にしがみつき、しがみついてくる未羽の反応に麻弥は内心ガッツポーズをし
「落ち着いてきた?みぃちゃん」
「うん。先生ぼくに何かした?」
「うん。手当てって言うんだよ。優しく触れられているとほっとするでしょ?薬も大事だけどおなじくらいスキンシップって大事なんだよ」
「そうなんだ。佐久間先生もしてくれる…かな?」
「もちろん」
「先生、佐久間先生…本当に褒めてくれると思う?」
「褒めてくれないの?佐久間先生は」
「うん、あんまり。あと、怒られたまんま脱走しちゃったから」
「そっかそっか。みぃちゃんが今から頑張ったら、よく頑張ってたって伝えるよ?そしたら褒めてもらえるんじゃないかな?」
「じゃあ頑張る」
「よし、よく言った!スイッチONするよ」
「へ?スイッチ?」
「ON〜」
「ひぁーっ」
麻弥はローターのスイッチを入れ、未羽は想定外の出来事に叫んだ
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