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みぃちゃん、熱上昇
未羽の様子に麻弥は満足そうに微笑み
「気に入ったみたいだね?そのいちごちゃん、ぼくからのプレゼントね?みぃちゃん」
「ん。んぅ…ぁ…ふ…っふぅ。はぁ」
ピタっと動きを止める未羽に麻弥は首をひねり
「どうしたの?みぃちゃん」
「きゅう…けい」
「休憩?もう?体力ないね?みぃちゃん」
「つかれた…おわり」
「終わるの?まだイってないよ」
「出ないもん。おわる。体、痛い…やめたい」
「あらら?またグズグスさん。よしよ…」
未羽を触ると一気に体温上昇していて麻弥は慌て
「げーっ、マジか。ちょっと運動させたほうが発汗していいかと思ったけど逆か!解熱剤で下がってたのに再上昇…。ごめんごめん、みぃちゃん終わるね」
「おわり?」
「うん、おしまい。よく頑張りました。ナカのローター出していいよ」
「出す?どうやって?」
未羽はおしりから出ているコードをくいくいっと引っ張り
「あーっ無理矢理はだめだよ。ちぎれちゃう。うーってお腹にチカラ入れて」
「うー…」
「指挿れるよ」
「ひゃんっおしり痛っ」
「チカラはお腹にね。出てくるよ」
「んーっ」
「よし、出た」
麻弥は出てきたローターを取り出し、リカバリー内の手洗い場に持っていき洗うと作業台の上に置き、冷蔵庫を開けた
未羽は冷蔵庫を開けだす麻弥に慌てて、逃げようとしその場に転け、点滴台が転がると未羽から針が抜け、ポタポタと床に点滴がこぼれ
「いったぁーい」
「みぃちゃん…何やって…わ〜…大惨事。点滴が…っ」
麻弥はかけよって未羽の安否を確認し、点滴を止め
「大丈夫?みぃちゃん」
「痛い…」
「だろうね。あーあ…でもまあインフルの治療薬の方は終わってたからよかった…かな?はは」
麻弥は頬をかき、乾いた笑い声をあげた
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