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みぃちゃん 熱上昇 2
ガチャーーンっっ
けたたましい音に理央と千歌は驚き、肩を揺らした
「な、な?」
「えーっみぃちゃんっ!おしり丸出しで転けてるしっ」
「大丈夫?みぃ」
「今行きます」
慌てて理央はバイタル測定の道具を持ち、未羽の元にかけより
「みぃちゃんごめんねー、測るよ。って、熱」
「ありがとう、理央ちゃん」
「えと、どうした感じですか?」
「測らなくても分かるくらい熱いでしょう?坐薬挿そうと思ったら…この感じで。たぶん、逃げようとしたのかな?ずらしていたズボンに足が絡まって転けたみたい」
「坐薬、イヤだったんですかね?ただでさえ、
おでこがガーゼで痛々しいのに。またケガしちゃったね?みぃちゃん」
「…ぐす…っう…いたい…っやだ」
「とりあえず意識は良さそうだね?点滴もスポって抜けただけみたいだし、裂傷にならなくてよかった。ケガは膝だけ…ぽい?」
「ですね。あとは点滴台、換えた方がいいですよね?」
「だね。点検してもらった方がいいと思う。みぃちゃんをベッドにいいかな?理央ちゃん」
「はい。着替え、手伝ってもらっても?」
「了解。ついでに坐薬いい?」
「分かりました。終わったらボク、点滴台交換しつつ佐渡先生を呼んできます。千歌ちゃんがご指名で」
「佐渡先生…」
「ん?みぃちゃんどうした?」
「ちか。いいな…佐渡先生」
「あー…。ごめんね。佐久間先生に会いたいよね」
麻弥はしゅんとうなだれている未羽の頭に手を置いた
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