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みぃとなかよくなろう作戦

麻弥と協力して未羽に坐薬を挿した後、理央は予定通り点滴台を点検に出し、外来にいる佐渡を呼びに来た 「失礼します。少年棟の応援できました瀬谷ですけど、佐渡先生って?」 「こっちです。先生、瀬谷ナース!」 「ナース?え…えときみは?」 「心療内科の瀬谷理央です。応援です」 「瀬谷って…」 「あー。です。瀬谷朱雀の家のものです。詳しくはまたいずれ。あの、千歌ちゃん…近衛(このえ)さんが先生ご指名で…」 「千歌が?分かった。いま、行く」 2人で少年棟へと帰ると少し落ち着いた雰囲気になっていて、麻弥が瀬谷に報告をしていた。 「…と、いうわけでごめん。逆に迷惑かけたかも」 「いやいや。気にしないでください先輩。俺も同様の対応していたと思います」 「ありがとう。ちなみに佐久間先生は?」 「できれば…閉じ込めておきたい。彼が元患者なのは…?」 「うわさで聞いたよ。1期生なんだよね?」 「です。ちょっと…泣き虫モードに入ると手がかかるので…」 「みぃちゃんが呼んでるって言ってもだめ?」 「彼次第かな…」 「聞いてもらえる?だいぶ心が折れてるんだよね、あの子。あー、それかぼくが聞きに行こうか?みぃちゃんが何が好きとか聞きたいし」 「えらく熱心ですね?先輩」 「きらいって言われちゃったからね、すきって言わせたい」 「分かりました。けど、たぶん先輩だけだと難しい気が…。人見知るタイプなので」 「じゃ、一緒に」 「はい」 瀬谷と麻弥は由宇の部屋へと向かった

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