1030 / 1216
紫藤 お着替え拒否
「痛かったかい?すまないね、紫藤。理央、このまま少年棟の…とりあえず処置室に」
「はい、すーさん」
「あ、あの…別にここでも…こほ…っ」
「日向 の部屋を片付けて今ベッドの用意をしているから。落ち着いたら移動するよ」
「はい?ごほ…っ日向の…って。まさかあの子が外泊中だからってそこに入院させる気ですか?」
「そうだが…まずいかい?」
「だって…」
「インフルエンザパニックが終息するまで延泊するように深澄 さんには連絡をとってあるし問題はない。それよりそんな状態のきみを家に帰らせてしまう方が問題だ。独りなんだろ?」
「独りじゃ…」
「ん?」
「なんでもないです……」
ご機嫌のややすぐれないまま紫藤は少年棟へと搬送されていった
•
•
処置室へとたどりつくと、東間がモニターの電極、西が病衣を持って待ち構えていて紫藤が到着すると紫藤に近寄り
「先生ー着替えますよー」
「なっ!結構ですっ。けほ…こほっ」
「あーほらほら先生。興奮すっから咳が」
「恥ずかしがらなくて大丈夫ですよ。ボタンの付いたシャツにジーパンじゃ休まらないから。ね?」
「嫌ですっ」
脱がされたら琢磨さんに愛された跡が…っ
紫藤は脱がされまいと必死に抵抗した。
ともだちにシェアしよう!