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紫藤 お着替え拒否

「痛かったかい?すまないね、紫藤。理央、このまま少年棟の…とりあえず処置室に」 「はい、すーさん」 「あ、あの…別にここでも…こほ…っ」 「日向(ひなた)の部屋を片付けて今ベッドの用意をしているから。落ち着いたら移動するよ」 「はい?ごほ…っ日向の…って。まさかあの子が外泊中だからってそこに入院させる気ですか?」 「そうだが…まずいかい?」 「だって…」 「インフルエンザパニックが終息するまで延泊するように深澄(みすみ)さんには連絡をとってあるし問題はない。それよりそんな状態のきみを家に帰らせてしまう方が問題だ。独りなんだろ?」 「独りじゃ…」 「ん?」 「なんでもないです……」 ご機嫌のややすぐれないまま紫藤は少年棟へと搬送されていった • • 処置室へとたどりつくと、東間がモニターの電極、西が病衣を持って待ち構えていて紫藤が到着すると紫藤に近寄り 「先生ー着替えますよー」 「なっ!結構ですっ。けほ…こほっ」 「あーほらほら先生。興奮すっから咳が」 「恥ずかしがらなくて大丈夫ですよ。ボタンの付いたシャツにジーパンじゃ休まらないから。ね?」 「嫌ですっ」 脱がされたら琢磨さんに愛された跡が…っ 紫藤は脱がされまいと必死に抵抗した。

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