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紫藤 ご乱心
暴れる紫藤に苦戦しながら2人は紫藤からジーパンをはぎ取り、東間はジーパンをたたみながら西に視線を送り
「北斗、下着どうする?」
「指示は?」
「まだ、何も。あ、瀬谷先生戻ってきた!先生、更衣しましたけど下着って…」
瀬谷と佐渡が連れだってステーション内の処置ブースに顔を見せると東間は尋ね、瀬谷が口を開き
「脱がせようか」
「なっ」
瀬谷から出たその言葉に紫藤は顔をヒクつかせ
「脱がせたらそのまま膀胱留置するよ。押さえていてくれるかい?」
「え…膀胱留置?」
「咳がひどいみたいだからね。動くのはしんどいだろう。移動中に転倒してもいけないからね」
「了解です」
「い…いやっ。佐渡…っ佐渡先生…っ助けてください…っ」
佐渡は紫藤の横に付き、紫藤の額を触り起きあがりを阻止し
「紫藤、無理しない方がいい」
「やっ。やです」
「大丈夫。怖くないから」
「人前で…そんなとこをさらすなんて…っ」
「いやいや、患者たちには散々さらさせてんじゃん?なぁ、南」
「まあ、そうだね。大人だから大人しく処置されてくれるよね?」
「お断りですっっ」
「道具、用意しますね」
「頼むよ。さて、紫藤。下着を脱ぐよ」
「い…やっ…やめてっごほごほっ!ヒュー…っえほっ」
「ちょっとモニター先に付けるよ、紫藤」
瀬谷はペタペタとモニターの電極を紫藤に取り付け
「人差し指いいかい」
酸素モニター用の指センサーを指にはめると紫藤はセンサーを放り投げた
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